音楽の練習ブログ

曲からボーカルを抑えて、歌の練習用伴奏を作る方法

原曲の歌声につられず、自分の声で1曲歌えるようになりたい。そんなときはボーカル分離で主旋律の歌声を抑え、練習用の伴奏を作れます。カバー曲やハモリの練習、ライブの準備、歌いやすいキーを探すときに役立ちます。

ボーカル分離でできること、できないこと

ボーカル分離は、完成済みのミックスから歌声と伴奏を推定して分けます。リードボーカルを小さくして練習しやすくできますが、スタジオのオリジナル伴奏やマルチトラックを復元する機能ではありません。

重ねた歌声、ハーモニー、残響、近い音域の楽器が残ることもあります。判断の目安は「自分のパートを練習できる余地があるか」。練習の助けにはなりますが、そのままリリースできる伴奏が必ず得られるわけではありません。

消す前に、まず原曲を聴く

まず曲全体を聴き、イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、ブリッジ、エンディングなどの構成をつかみます。歌詞のきっかけ、食い気味に入る音、ブレス、転調、自信を持って入りたい箇所に注目しましょう。

この段階では原曲の歌い手がお手本になります。フレージングとタイミングを学びつつ、細かな歌い回しをすべてまねする必要はありません。曲の流れがわかったら歌声を抑え、自分の声を中心に練習します。

練習用の伴奏を作る

1曲を最初から完璧に歌おうとせず、セクションごとに取り組みましょう。歌い出し、難しいサビ、転調につながるブリッジなどを選ぶと効果的です。

  1. 練習に使用する権利や許可のある録音を読み込みます。
  2. ボーカルを分離し、練習しやすい歌声と伴奏のバランスに調整します。
  3. Aメロ、Bメロ、サビ、短いつなぎなどをループし、歌声を抑えたミックスに合わせて歌います。
  4. 入り方、細かな節回し、歌詞の置き方がわからなければ、キーを変えずに再生速度を落とします。
  5. 原曲に戻り、タイミング、ブレス、フレージング、アドリブ、アレンジのノリを確認します。
  6. ループ位置を保存して、次の練習でも同じ苦手箇所に戻れるようにします。

主旋律、ハモリ、音域を練習する

主旋律は、原曲の歌声を抑えた音源で構成を覚え、歌い手に頼らず1曲通して練習します。ハモリは、まず原曲や歌声を強調した音源で自分のパートを覚え、そのあと歌声を抑えて、伴奏に対して独立して歌えるか試しましょう。

ピッチ調整は、無理なく歌える音域を探す助けになります。目的を持ってキーを選び、必要に応じて別のキーで練習しましょう。本番を原曲のキーで歌うなら、そのキーに戻して確認します。

Tone Transcribeを使う

Tone TranscribeはApple Silicon Macで、ステム分離、ループ、低速再生、ピッチ調整、プロジェクト保存をまとめて使えます。原曲の歌声を抑え、歌い出しやサビの盛り上がりを保存すれば、レッスン、オーディション、ライブ、リハーサル前に同じ設定で練習を再開できます。

個人練習への使用が認められた録音を使いましょう。分離した音源を自分の作品として再配布したり、アップロードしたりしないでください。